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オリジナル・リトグラフです。
ピエロをよく題材にしていた吉田富士夫さんらしい作品です。
金沢は、不思議な街です。
京都のように重い歴史を背負っているのでもなく、伝統工芸の街といいながらも、職人が多く住んでいるわけでもない、何となく中途半端な街のようにも見えます。
そう言った街に、吉田富士夫は生まれ育った。いや、この自由気ままな風土に育てられたと言っていいのかも知れません。この金沢特有の風土から、多くの文人が育っています。そう言った個性を育てるに充分な土壌があるのかも知れません。
しかしながら、吉田富士夫さんに明確な個性があるようにも思えません。むしろ、実直な視線をこれら作品群から受け取ることができます。戦後変革の「嵐の時代」に、『抽象』に走らず「具象」を制作軸の中心に据えたその姿勢から、愚直な意思すら感じさせるのです。
人生の幕は、己自身があげるしか選択肢のない時代、吉田富士夫さんは、その自身の舞台を懸命に演じたのかも知れません。
吉田富士夫画集 『幻影劇場』
石川出版社 1988年刊(250部限定出版)
原色1-48 単色49-55 +リトグラフ一葉( 6/250 サイン入り)
定価18000円 販売価格8000円
わたしたち paraparaart.com は
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加えて映像分野の仕事もしています
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小松駅前に新店舗を開設することになりました
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books 「月映書房」 の裾野を広げて
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これからも
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